猫コロナウイルスと伝染性腹膜炎(FIP)
- pochitamafarm
- 2018年12月7日
- 読了時間: 3分
ほとんどの猫ちゃんが発症する可能性がある伝染性腹膜炎(FIP) 本当にに憎たらしい病気です。
FIPはわからないことが多く、確定診断も現実的ではありませんよね・・・
コロナウイルス・伝染性腹膜炎(FIP) 共に私たち素人が考えてもどうする事も出来ない気がします・・・
多分、獣医師さんでもほとんどの方はしっかりと説明は出来ないのではないのではないでしょうか?

私なりに沢山の方々からFIPについての勉強をさせて頂いていますが、私の理解が全て正しいとは正直にいって思えないです。ですから今現在の私の知識の範囲で書き残しておこうと思いますので、
参考程度に・・・と思います。

猫コロナウイルスの良性型は猫腸コロナウイルス(FECV)と呼ばれ、このFECVが突然変異を起こし強い病原性を持ったものがFIPV(猫伝染性腹膜炎ウイルス)と呼ばれます。FECVに感染している猫ちゃんは、純血種の場合は80~90%の猫ちゃんが感染していると言われていますが、FECVに感染している猫ちゃんの90%以上の猫ちゃんは健康なままです。
キャッテリーでFIPによる死亡率は10%未満と言われていますが、私の経験上ではほんの数%しかないのでは?と思っております。死亡率が多いのが生後6ヵ月~2歳と言われていますので、この時期までは十分に注意が必要と言えそうです。

多分みなさんお考えになっていますよね?
コロナウイルスに感染していない子を探せばFIPの発症は防げると・・・
結論から言えば私もそうだと思っております。猫の遺伝性疾患同様に考えて良いのかな?と。
一部のブリーダーさんで、FECVフリーを達成している方もいますよね?本当に素晴らしい事です。

FECVフリーは、実はぽちたまでもできないことはないと思います。
その方法は生後5週までに赤ちゃんを母猫から隔離してしまう方法で、某博士によって報告されています。
FECVの検査は、生後間もない時期でも遺伝子検査(下痢パネル)で行えるので、生後5週前に遺伝子検査をすればどの子もFECVフリーになるのです。

問題はFECVフリーを維持できるか?です。
動物病院にワクチン接種に行けば、FECVに感染している子に出会ってしまう可能性があります。
先住猫ちゃんがFECVに感染しているとしたら、ほぼ100%感染してしまいます・・・
一般的には、FECVフリーを継続的に維持していくのは不可能に近いのではないのでしょうか?

そんなFECVですが、先に書いたように実際のFIP発症率は驚くほど低いです。
健康な猫ちゃんのFECVの検査方法は遺伝子検査(下痢パネル)のみです。
血液検査は十分な結果を得れれないのと同時に、FECVの検査に血液検査は有効とは言えない気がします。
また、遺伝子検査(下痢パネル)で、FECVが陽性だったからと言って、継続的に血液検査で抗体力価を調べてFIPの発症を見極めるのはあまりに費用と時間がかかることと考えます。
FIPの発症はストレスが大きくかかわっていると言われています。
FECV陽性だからと言って継続的に血液検査をする方が、猫ちゃんにとってストレスになってしますのではないでしょうか?

ある情報によるとFIPが猫から猫へ感染することは稀と言われています。
FIPはFECVが体内で突然変異してFIPVが発現するので、理論的にはFIPによる隔離は必要ないようです。
あまりに無知で雑なブログになってしまいましたが、FIPに対してそれほど敏感になる必要性はないと、
私は感じています。
また新たな知識を身につけることが出来ましたら、書き残そうと思います。